読了 最強の経験学習
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最強の経験学習を読了しました。2020 年読了本 28 冊目。
最初のまとめ
- 経験が唯一の教師という考え方のもと、経験からどうやって学習していくかがまとまっている
- 自分自身の学習スタイルに合わせた事例と改善案
- 学びが自分を形作る
読み始めの動機
アジャイル開発でよくいわれる経験主義の元ネタの本のため。
概要
本から引用です。
経験こそが〝唯一の〟教師です
この思想のもと、自分自身の経験からどのように学習していくべきかがまとまっています。
経験学習サイクル
- 経験する
- 検討する
- 考える
- 行動する
というステップで構成される学習サイクルです。
経験したことから横展開して、他のことも検討し、考えることで概念化して、具体的な次の行動を起こします。起こした行動はまた別の経験につながり、これが経験学習サイクルです。
検討と考えるが意味が近くて分けづらいですが、検討はある経験を別観点から観察するという意味で捉えました。別の角度からも観察し、経験を深く理解し、考えるのフェーズで概念化していくということです。
経験学習スタイル
学習に際し、 9 つの学習スタイルが提案されています。学習スタイルを認識することで、得意な部分をさらにどう伸ばし、苦手な部分をどう改善するかも参考になりそうです。
感想
経験
と、経験から得られた記憶
のふたつをバランスよく組み合わせるのが大事だと思った。
経験から得られた記憶
は実際に経験したことから都合がよいところだけ記憶したり、最近の経験を重視したりといったことです。
どちらが大事ということではなく、どちらも大事でバランスよく考える必要があります。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
とはいわれますが、経験からも歴史からもバランス良く学んでいくことが大事。
ただ、本の目玉だと思う経験学習スタイルがあんまりピンと来なかったのが残念だった。
自分で近しい経験学習スタイルはどれかを考える必要があるのですが、どのスタイルも自分自身に当てはまるような気がして、どれをさらに伸ばせて改善できるのかわからなかったからです。
ストレングスファインダーみたいに、あなたはこのスタイルです!というのをある程度決めつけで決めてくれたほうが読みやすかったかもしれない。
自分はバランスを取るスタイルだと思うので、苦手なスタイルもなく何を改善したらいいんだろう・・・というのが正直な感想です。
あと翻訳されるとありがちな、タイトルに最強とかつけるのやめませんかね・・・w
英語のタイトルはHow you learn is How you live
ということで、どう学ぶかはどう生きていくかとかそういう感じですかね。なかなかすてきなタイトルだと思いますが、なんで最強になってしまったのか・・・
まとめ
アジャイル開発で取り上げられる経験主義の元ネタという点だけでなく、経験からさらにどう学んでいくかについて理解したい方にはお勧めだと思います。