読了 面接の教科書

面接の教科書を読了しました。2020 年読了本 17 冊目。

最初のまとめ

読み始めの動機

面接官を始めたけど、何もわからないので。

概要

採用活動を通じて、人材の獲得による強化だけでなく、採用に携わる社員が会社のことを考えることで会社を強くできる。その信念に則りつつ、現実的な面接でのテクニックをまじえて、候補者の本音や会社とのマッチングを起こり、よりよい人材を獲得していく。

感想

採用関連の記事や手法を調べるとよく見る、採用活動は会社を強くするという内容。この辺りは、以前読んだ下記本でもまとまっていて、同様の内容が見られた。

読了 知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書

実際のところ、採用活動に関わると、会社のビジョンを達成するために、今のチームにどんな人物がいて、どんな人物が必要なのかを再考するので、会社を強くするという点は実感がある。採用活動の基本方針として自分よりも優秀な人を取るし、自分で会社に必要なスキルを自分で獲得するという方法も取れるため、会社を強くできる。

上記のようなビジョンを掲げた上で、現実的に面接でどう候補者と接するか、質問はどういう内容が必要か、面接官が陥りがちなバイアスは何かという具体的な内容もまとまっており、タイトルのとおり面接を強化してくれる。

特に参考になったのは、現実的な業務をどう伝えていくかの部分。会社として立派なビジョンを掲げていても、現実はカオスなことは往々にしてある。ただ、現実だけを伝えても、採用は営業という方針から離れてしまう。そこで、現実的な業務は構造化して話すのが重要とのこと。

自分の部署が達成しないといけないことは何か、達成するために候補者が現実に行う業務内容はどうかの話をする。その後、その業務は会社のビジョンを達成するためにやっているというふうに語ることで、現実を伝えつつ、ビジョンの話に落とし込むことができる。ビジョンに共感してもらうことが会社にとって重要なので、構造化して伝えることで採用は営業という目的を達成することができる。

まとめ

内容としては具体的な事例も添えた上でのアドバイスが多かった。特に家族構成や宗教観といった面接で聞いてはいけない事項や陥りがちなバイアスなど、基礎知識として押さえないといけないことも十分まかなわれている。 事例部分をすっ飛ばして読むと、かなり早く読めるので、面接官初心者の方は一度読んで見ることをお勧めする。

面接の教科書