読了 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
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このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法を読了しました。2020 年読了本 30 冊目。
最初のまとめ
- 一生食っていける仕事の見つけ方を小説の対話形式でアドバイスが得られる
- 転職にはマーケットバリューを高めるか、活躍しやすいかどうかの観点で考える
- 伸びているマーケットに身を置くことで、自身のマーケットバリューを高めていく
読み始めの動機
転職を検討していたため。
概要
転職を誰もが一度はするような現在ではあるが、じゃあ自分にはどういう会社があっているのか?を教えてくれる人は少ない。
あまりうまく行っていない会社で営業をやっている主人公の元に、ひょんなことから転職コンサルタントが現れ、主人公に転職のアドバイスをしてくれる小説型の本。
一生食っていける仕事の見つけ方とは何か?
一流の転職コンサルタントと主人公との対話から転職する上で、どのような思考法を取るべきかを得ていくというような内容。
マーケットバリューの定義
業界の生産性、人的資産、技術資産の 3 軸からなる値。
転職に際し、このマーケットバリューをどう高めていくかが大事になる。この考え方自体は転職だけに限らず、自分が今いる会社でスキルを伸ばすときにも参考になる
。
感想
自分のマーケットバリューを見るか、上司を見るかで働き方が変わるというのはおもしろい内容だと感じた。
"上司だけ"を見て働くと、上司が変わったときや会社を変えざるを得ない自体になったとき、はたまた上司が無能だったりパワハラ野郎だったりしたときにその人のキャリアパスは死ぬ。
"上司だけ"を見るというのは将来的なキャリアパスを潰すことになるのでマーケットバリューを見るという考え方は早めに身に着けておくとよいと思う。
年代別に得るべきモノ
本から引用。
20 代は専門性、 30 代は経験、 40 代は人的資産でキャリアを作れ
エンジニアで例えると、次のようになる。
- 専門性はプログラミング自体のスキル
- 経験はプログラミングでどういうプロダクトを作ったか
- 人的資産はその名のとおり人脈
20 代で専門性を得るべきなのはいい経験が回ってくる可能性が高いから
で、専門性自体は勉強すれば誰でも得られるので年が上がれば上がるほど、差別化が難しくなってくる。まったく別の業界で挑戦するのが難しいのは、専門性が差別化の要因にならないから
だと感じた。
自分の経験で言っても、新卒当初に入った会社はめちゃくちゃニッチなプログラミングスキルしか得られず、感覚的にいい経験が積めないと感じたので PHP が使える会社に転職した。その後、 PHP だけできてもしょうがないなと思っていたところ、 Twilio を使ったコールセンターのプロダクトを作るという唯一無二の経験を積んだ。
この経験 30 代前半で積めたので、今の自分の年齢としても必要だったものだし、仕事はいい方向に向かっていると考えている。
今後、 40 代になるにあたり、今ある専門性と経験を活かして、人的資産を積み上げていくのが必要になってくると感じた。
転職と一言で言っても、大手やベンチャー。さらには同じ業種か異業種かといった幅広い選択肢があるが、そういったところでもどういう会社を選ぶべきかの指針もまとまっている。
まとめ
本の中では転職コンサルタントから 50 万円で一生食っていける仕事の見つけ方を教えてやるという内容なので、ひとまず 1000 円ちょいでこの内容が読めるのはよいと思う。転職を考えている人はもちろん、今の会社に残ると考えている人にも今後のキャリアパスとしてどういう経験を積んでいくべきかの参考になる。
ぜひ一度読んでみてほしい。