読了 Lean UX 第2版 ―アジャイルなチームによるプロダクト開発
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Lean UX 第2版 ―アジャイルなチームによるプロダクト開発を読了しました。2020 年読了本 34 冊目。
最初のまとめ
- リーン原則を UX 設計の領域に当てはめ、実施する手法
- アジャイル開発にも影響を受けている
- ソフトウェアの性質上、継続的リリースがされるようになり、デザインにも新しい働き方が求められる。それが Lean UX
読み始めの動機
当時、スタートアップから新規プロダクト開発を持ち開けられてたため。
概要
継続的リリースに耐えられるよう、 UX デザインにもリーン原則、及びアジャイル開発の手法を取り入れたのが Lean UX 。
Lean UX の定義は本から引用すると次のとおり。
Lean UX は、(略)コラボレーティブかつ部門横断的な活動によってプロダクトの本質を素早く明らかにするための実践的な手法です。
スクラム開発において、開発者はバックログアイテムを完了させるために、機能横断型チームであることが求められます。ただ、この文脈においてデザインが出てくることはあまりなかった。
この本では、 UX デザインにリーン的な無駄なプロセスを省く手法、そして透明性を担保し、チーム全体でデザインプロセスに関われるよう改善する提言がなされている
。
感想
最初に書いたとおり、リーン・スタートアップとアジャイル開発に影響を受けている。このふたつの原則が取り入れた上で、 UX デザインを具体的にどう進めていくかがまとまっている。
僕はエンジニアで、デザインについてはノータッチで苦手意識も少しある。デザイナーではないので、かっこいいデザインを作るのは任せるとしても、デザインにどういう仮説を立て、何をアウトカムとして求めるかは言語化できるスキルが必要
だと感じた。
この手の議論は自転車置き場の議論になりがちだ。
本で取り上げられているワークシートを使うことで、仮説ステートメントやペルソナを立てることが容易になる。チームで仮説を立て、その仮設に沿ったアウトカムが出せるデザインなのかどうか、建設的な議論を行うことで、機能横断型チームになることができる。
こうはなりたくないところ。
— KUNIO (@kunio9209) September 28, 2018
まとめ
デザイナーはもちろん、非デザイナーでデザイナーとデザインの目的を立てる人は一度目を通しておくといい本。デザインのアウトカムに関する建設的な議論を無駄を省きつつ、高速に仮説検証を行っていくための具体的な手法をいくつも得ることができる。