読了 スイッチ!
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スイッチ!を読了しました。 2020年読了本 5冊目。
最初のまとめ
- 短期的な感情と長期的な習慣、変化を起こしやすくするための環境の3つのロールがある
- 感情は象に例えられ、力が強いが、分析力がない
- 習慣は象使いに例えられ、分析力があるが、力が弱い
- 道筋は象と象使いが進む環境
- 変化を起こす(スイッチ!)ために象使いに方向を教え、象にやる気を与え、道筋を定める
読み始めの動機
組織改善の一環。
いる環境に応じて、人は行動が変わると思っている。リプレースに伴うコードのリファクタリングとともに環境を作り変えて、変化を求めることを考えているが、うまく変化をするために学ぼうと考えたいたときに知った本。
概要
最初にも書いたが、下記3つに分かれて語られる。
- 象🐘。短期的な感情を表す。力が強く変化を実行に起こすのは象の役割。しかし、目の前のことに敏感でネガティブなことがよく見えるのでうまく扱う必要がある
- 象使い🤡。長期的な習慣を表す。分析が得意で、象を目的地に導く役割。しかし、分析をしすぎてしまい、行動に起こせなくなってしまうことがある
- 道筋🛣。その人が置かれている環境を表す。
象にも象使いにも得意なことと苦手なことがある。どちらが欠けても変化を起こせないので、象の短期的な力強い行動力と象使いの長期的な習慣作りをうまく組み合わせ、互いにエンパワーメントすることで、変化を起こす。
変化を起こすために、どう象と象使いをエンパワーメントするかについての方法が書いてある本。
感想
習慣の力
僕は習慣の力という本が大好きだ。
この本を読んで以来、とっさのときの行動はその人の習慣に従うと考えている。変化を起こし、習慣を変えない限り、行動は変わらない。しかし、変化は象にとっては怖いものだ。
象使いがいくらよい目標を見据えていても、象の力を借りられなければ目標に向かって進むことはできない。象をむりやり動かそうと力比べをしても、象使いが負けるのは明白だ。道筋を整え、象が怖がらないようにし、少しずつ進めるよう変化を小さくし、象使いの習慣の力による自動操縦を強化することで前に進み続け、最後には変化を起こす。このような流れが必要だ。
ブライト・スポット
ブライト・スポットとは、模範的でまねできる成功例のことだ。
この変化を起こす3つのフレームワーク(象、象使い、道筋)を目的地に向かって動かすためにブライト・スポットを作ることでうまく目的地に向かって動くことができる。
運動すると健康にいいといわれても行動できないのはよく分かることだと思う。たとえばずっとふくよかだった人が運動を始めてスマートな体になったのを目の当たりにしたら、自分もその人がやっている運動をまねしてみようかなと考えるかもしれない。これがブライト・スポットを作る理由だ。わかりやすくまねできる成功例を見せることが重要。
まとめ
今の会社でアサインされているリプレースは目的地は見えていても、行動に起こすのは難しい。変化が怖いからだ。今まで使っていた曲がりなりにも動いているコードを書き換えて、施策を止め、リリースまでの方法を変える。ぱっと見恐ろしいことばかりに見える。しかし、足を止めることもまずい。火の海は迫ってきている。
リプレースに伴う変化への恐怖が生まれる理由はブライト・スポットが見えていないからだと考えている。
僕もアサインされているリプレースを成功させることで、ブライト・スポットを作っていきたいと考えている。変化を止めることは退化であり、前に進み、ブライト・スポットを見せ、他の誰でもできる・まねしたいと思われるような成功事例になっていこうではないか。
年単位の気の長い話になるし、少しずつしか変化が見えず心が折れそうだったが、変化はすぐに訪れず、誰かが変化を起こすための行動をし続けるしかない。この本から心強い言葉をもらえてとてもうれしかった。以下引用で〆る。
毎日小さなことを改良していけば、やがて大きなことが起きる。大きな改良を早急に期待してはいけない。
どこかの誰かが行動を変えなければ、何も変わらない。