読了 ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える
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ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるを読了しました。2020 年読了本 21 冊目。
最初のまとめ
- Google 社の元人ことトップの経験に基づく組織づくりに関する本
- 創業初期から採用して組織を拡大するまでひととおりまとまっている
- 構造化面接についてまとまっていて、ここが非常に参考になる
読み始めの動機
採用活動に携わるようになったが、面接の仕方がわからず、構造化面接をすればいいと聞いて、調べていたらこの本にたどり着いた
概要
最初に書いたとおり、 Google 社の元人ことトップがまとめた人こと観点の組織づくりの本だ。目次にあるとおり、創業者としてどう振る舞うかから、採用や組織の文化作り、報酬など Google 社の人事の実験と結果、改善までまとまっているので、人事初心者にはひととおり読んでもらうと学びがありそう。自分の所属している会社で実験は難しいし、失敗の責任を負うのはつらいだろうから、 Google 社ではこうでした、といえるだけで論拠としてはマシになるだろう。
感想
Amazon のレビューで Google 社だからできること、という批判的な意見が多かったが、実際に僕もそう思った。特に後半は報酬は不公平にしたり、社員を信じるなど、 Google 社だからできること、できたことが入り乱れているので、取捨選択が普通よりも必要。とはいえ、 Google 社ほどの人数を抱えている企業で半分に分けて制度を変えてみたりする社員数が多くないとできず、チャレンジングな実験の結果がまとまっているのは非常に有意義だ
。
また、構造化面接に関して、 5 章にまとまっているので採用活動に携わる人はこの章だけでも読むのを進める。構造化面接とは質問に対して、想定される回答を事前に用意しておき、候補者がどう回答したかをスコアリングする手法だ
。あらかじめ質問と回答のスコアを事前に共有することで、面接官同士の価値観の不一致を少なくし、確証バイアスといった人の思い込みが入り込む隙を少なくすることができる。
一般的な企業で行われる面接講習よりは役に立つだろう。
まとめ
長い本で 600 ページ弱あるらしいが、 5 章以外での学びが多いかというと正直悩ましい。 Google 社だったら、ラリー・ペイジ氏だったらそうかもねという話が延々と続き、割と辟易してしまった。社長や役員といった会社に対する権限が大きい人がこの本を参考に会社作りをしてくれるのであれば、非常にいい会社になるだろう。