読了 HIGH OUTPUT MANAGEMENT
- 726 words
- 4 min
HIGH OUTPUT MANAGEMENTを読了しました。2020 年読了本 11 冊目。
最初のまとめ
- インテル社のマネジメント手法を汎化したもの
- マネジャーはレバレッジを効かせて、チームのアウトプットの最大化を意識する
- さらに見えづらいマネジャーのアウトプット見える化も強く意識させられる
読み始めの動機
リーダーとしてアサインされていて、より高いパフォーマンスを出すため。
概要
マネジャーのアウトプットの定義を行い、アウトプットを改善するためのノウハウ集。
マネジャーのアウトプットは本書では次のように定義されており、引用する。
マネジャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット
マネジャーが何のタスクをこなしたなどではなく、影響範囲内の組織のアウトプットがマネジャーのアウトプットという明確でわかりやすい定義だ。影響範囲の組織のアウトプットが最大化することを目指すため、プレイングマネジャーというのはこの本ではありえない。
また、アウトプットを最大化するには、かけた時間を減らすのに対して、遂行した活動量は維持、もしくは増やすことでより生産性が高まる。
感想
学びがあるかというと、個人的にはそこまでという感想を抱いた。ただ、リーダー及びマネジャー初心者にはぜひ読んでもらいたい本。上に引用したマネジャーのアウトプットを勘違いしているマネジャーやリーダーは多く見てきた。自分がもっとも忙しくするのがよいと勘違いしているようであれば、改めてもらいたいところ。
仕組みとして不明なところが多いところをブラックボックスと呼ぶのはおもしろいと感じた。ブラックボックスの窓を開けるというのもわかりやすく、説得する際に使えそう。先行インディケーターとして設定した指標を信じ、未来に向けて行動をしないといけないのは辛いところだと改めて感じた。
組織でよくいわれるピーターの法則に達するまで、昇進をさせ続ける以外方法がないと言い切っていたのは驚いた
。日本よりも昇進や降格が行いやすい文化なのだろうか。実際のところ、やらせてみないとわからないのは同意だが、降格がさせづらい日本において、この言い切りを鵜呑みにするのは危険。
まとめ
マネジャーの教科書として、アウトプットは何かを定義できていないのであれば一度読んでみてもらいたい本。