読了 起業のファイナンス増補改訂版
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起業のファイナンス増補改訂版を読了しました。2020 年読了本 33 冊目。
最初のまとめ
- 起業をするにあたって、起業のイメージを持ってもらうための本
- ベンチャーとは何かから、事業計画、投資契約などひととおりがまとまっている
読み始めの動機
転職前に起業の検討、またスタートアップから C 職でのオファーがあったため。
概要
起業したい!と思っても、何をしたらいいのかわからないという人向けの本。
勢いだけで起業でなく、ファイナンスの概要を学び、どのように資金調達し、資金繰りをどうするかを全体的に俯瞰して学べる。
感想
ファイナンスをちゃんと覚えるのはなかなか難しいなと感じた。
特にこの本では概要をさらっと全体的に学べることを重視しているので、詳細はここからさらに勉強しつつ、現実で起きたことに対応する必要がある。そう考えたときに、技術者やマネージャーというキャリアパスから外れて、ファイナンスを深く勉強するのがいいのかどうか判断に迷った。
起業したいという熱い情熱があったり、人のいうことを聞きたくないというような人ならそうも言ってられないだろうが、個人的には組織人としてうまくやれると考えているので、あえてここのリスクを取ろうとまでは判断しきれなかった。
この本を読んで、起業をするにあたってどのような流れで資金を得て、ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達すると創業者の取り分がどうなっていくという、全体的な流れが学べて非常に良かった。 VC から xx億円調達!というと景気がよく順調に見えるかもしれないが、その実創業者や創業メンバーの取り分が減って、実態は火の車
・・・ということがあり得るかもしれないという視点を得られる。
今回僕は企業への転職に踏み切ったが、ファイナンスを学ぶこと自体はより上位のマネージャーとなるには必須の知識なので基礎にして少しずつ深くまで学んで行きたい。
まとめ
起業をしたい!という熱い情熱だけで走り出す前に、いったん立ち止まってこの本を読んでみてほしい。
サラリーマンとして仕事をしていると気づかない、企業がサラリーマンのために色々な業務を分割し、負荷を少なくしてくれているかが気づけるだろう。