読了 いちばんやさしいアジャイル開発の教本

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いちばんやさしいアジャイル開発の教本を読了しました。2020 年読了本 27 冊目。
最初のまとめ
- タイトルのとおり、アジャイル開発の読み始めに適したやさしい教本
- アジャイル開発とは何で、なぜ導入するのか、どう変化していき、どう運用するかまで広くまとまっている
- 日本国内でアジャイル開発について学ぶとこの本の著者の記事をたくさん読むことになる
読み始めの動機
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」で現場をやさしく攻略するというイベントに参加するときに必要にかられて読んでみた。
概要
最初のまとめにあるとおり、アジャイル開発全般についてまとまっている本。なぜアジャイル開発なのか
と小さく始めるアジャイル開発
は組織にこれからアジャイル開発を取り入れようとしている人に参考になる。
感想
タイトルに偽りなしということで、今まで読んだアジャイル開発の入門書の中では読みやすい本。アジャイル開発のコアコンセプトに触れつつも、著者自身の経験を元にしたアドバイスやコラムもまとまっている
。
アジャイル開発の理想と目の前にある組織の現実の間で、程よい行動としてはどうすればいいかが参考になると感じた。
また、小さくアジャイル開発を導入するにはどう行動するかについてまとまっている章も参考になる。
スクラムガイドで透明性が 3 つの柱として取り上げられているが、これだけいわれても、普通は何をすればいいかわからない。この本では透明性を担保するために、まずタスクの洗い出しを行い、バックログの解説から始まっている。
するべき行動が具体的で、この本を一人のエンジニアが読んでも、小さく始めることは可能だろう
。成果が集まれば組織への導入も進められる。
個人的に驚いたのは、質とスピードは両立する
という章があり、言い切っていることだ。
ビジネスサイドが聞いたら拡大解釈されそうだが、いわんとすることはわからなくもない。ただ、現実問題、この本をビジネスサイドに渡したとしたら、アフターフォローは必須
。
まとめ
アジャイル開発とはなんぞやから、アジャイル開発をどう導入するかというレベル感までまとまっている。また、著者の経験を元にしたコラムはすでに導入済みの組織でも改めて読むことで視野が広がると思う。
アジャイル開発を一から勉強したい人にも、復習したい人にもお勧めの本です。